自立とは何か??


みなさんがよく耳にする「自立」って言葉。一体どんな意味を持っているんでしょうか?
どんな自立が一般的に、使われることが多いか、見てみましょう!!
■経済的自立

  自分の生活費を自分で稼ぎ、経済的な援助を家族から受けずに生活を送ること。

  では、安心して働ける場所が見つからない障害のある人は自立できないのかなぁ?
■身辺的自立

 食べる、移動するなどの日常生活に必要な動作を周りの援助を受けずに行うこと。
  
では、何でも一人でできないと自立できないのかなぁ?

答えは…NOデス!!!

■よくある障害者を取り巻く環境
 もし、経済的自立や、身辺的自立が「自立」だというのなら、私たちは疑問を感じます。
 障害のある人は特に「何でも一人で出来るように」と周りの人たちに言われることが多く、それが出来ないと「ダメな人」、「甘えてる」などと言われがちです。
 その結果、周囲の期待や激励に応えようと、必死に過度なリハビリを続けたり、健常者と同じ仕事量や速度を求められる職場で心身ともに過酷な労働を続けたり・・・・そして疲れきってしまうのです。さらに、休んでいると「サボってる」と見られ、過剰な努力を強要されてしまうこともあります。
 その結果、数年〜数十年の間、病院やリハビリ施設に通い、もしくは、在宅でのリハビリ三昧の生活になったり、仕事だけで精いっぱいになり、趣味や、遊び、大切な仲間との時間、恋愛や結婚などのチャンスと出会う余裕がなくなり、生活を楽しむ時間を極端に失いがちです。何事も、ほどほどが一番です(笑)
 また、障害のある人自身も、1人で何でもできるようになることが正しいと刷り込まれ、周りのサポートを嫌うようになってしまいます。

■なぜ過剰な努力をする必要があるのか
 では、なぜ、障害のある人は特に「何でも1人で出来るように」と言われるのでしょうか。
さまざまな理由が考えられますが、一番大きな理由は「ある程度の動作を1人で出来るようにならないと、サポートが少ない環境では障害者は地域では生きていけない」という不安が周囲の人たちの心の中にあるからではないでしょうか。
 確かに、現在の社会では、障害のある人が地域であたりまえに生きるには、大きな物理的なバリアや差別・偏見があるのが現実です。重度の障害者が安心して働ける場所がたくさんあるわけではなく、どの駅もエレベーターが付いているわけでもない。

■変化しつつある社会
 しかし、近年では障害者の権利を保障するための制度や、障害者を取り巻く環境は少しずつ変化しています。日常生活をサポートするためのヘルパー制度や、障害年金、障害者手当、生活保護などの生活費を保障する制度、また、障害者雇用助成やバリアフリー新法など、法律も少しずつ整備されてきました。また、障害者差別を禁止する国内法の制定に向けての取り組みも活発に行われるようになりました。
 そして、今では、24時間の介助が必要な重度障害者が家族の介助を受けることなく、地域で一人暮らしを送ることを選択できるようになってきました。重度の障害があっても、自分のライフスタイルを選べる環境さえあれば、自分らしい生き方が出来るのです。障害を克服し何でも一人で出来るようになるのではなく、障害があっても「サポートを使いながら、ありのままの自分で生きる」ことができる環境を創ることこそが、必要なのではないでしょうか。

■私たちの考える自立とは
 変わるべきなのは、障害のある人自身ではなく、障害者を自立できない存在と見る社会ではないか。
私たちの考える自立とは、自分の人生を自分で選び、自分で決め、自分で責任を取る。そんなライフスタイルこそが、自立生活であると考えます。介護保障制度や生活保障制度を障害者が生きるための権利として使い、自己選択、自己決定、自己責任を実現することで、重度障害があっても自立生活を送ることができるのです。